コーヒー豆の焙煎にこだわる!本格派に試してほしいコーヒーのサブスクのご紹介
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目次
月々の支払いだけでおいしいコーヒー豆が定期的に届くコーヒー豆のサブスクをご存知でしょうか。専門店でプロの焙煎士によって丁寧に焙煎したコーヒー豆を自宅で楽しめるサービスです。
今回は、焙煎の基本的な知識からコーヒー豆を自宅で焙煎する方法とともに、本格派に試してほしいおすすめのコーヒー豆のサブスクも5選ピックアップしているので参考にしてみてください。
コーヒー豆の焙煎とは
基本知識
ローストとも呼ばれるコーヒー豆の焙煎とは、コーヒーの原料となる生豆に熱と圧力を加えていく加熱作業のことです。
コーヒー豆の農園で収穫・精製されたばかりの生豆は、味も香ばしさもあまりなく、淡い緑色をしています。この生豆を飲めるようにする工程を焙煎と呼びます。焙煎によって生豆に化学変化を起こし、コーヒー独特の風味を引き出すのです。
焙煎する時間や熱の加え方によって、酸味や甘味、苦味などコーヒー豆の風味が変わるため、コーヒーのおいしさは焙煎によって大きく変化します。そのため、焙煎はコーヒー豆の選び方とともにコーヒーの味を左右する重要な工程でもあります。
焙煎によるコーヒー豆の度合いの変化
コーヒー豆の焙煎の度合いのことを、一般的に焙煎深度と呼びます。コーヒー豆をどれだけ加熱するか、つまりどれだけ化学反応を起こすかによってコーヒー豆の色や風味も変化します。ここでは具体的にどのような化学反応が起きているのかを詳しく見ていきましょう。
<メイラード反応>
肉やパンを焼いたときに「香ばしい」「いい香りがする」と感じる作用を与えているのが、メイラード反応です。
たんぱく質と糖があるときに、この反応が起こります。物質によって異なりますが、155℃前後で活発に働き、味噌や醤油の色ともなっている褐色成分であるメラノイジンを生成。さらに香ばしさや旨味のもととなる物質もつくります。
<カラメル化>
カラメル化は、べっこう飴やキャラメル、プリンのカラメルソースなどで活用されており、糖のみで起こる反応です。およそ180℃まで加熱すると甘い香りと茶色い物質が生まれ、反応が進みすぎると苦味が増える特徴があります。
<分解>
コーヒーの生豆には、コーヒーの香りや苦味をつくるクロロゲン酸、浅煎りにみられる酸味をつくるショ糖が含まれています。加熱することで、酸味のある物質へと分解されていきます。
生豆の状態や焙煎時の温度、時間などによって進み具合は異なりますが、これら3つの反応を利用し、香ばしさや苦味、濃厚な味わいを引き出すのがコーヒー豆の焙煎です。
コーヒー豆の焙煎深度とその特徴
焙煎深度は、焙煎する「時間」と加える「熱と圧力」によって決まります。焙煎深度は大きくわけて、浅煎り、中煎り、深煎り、極深煎りの4つです。そこからさらに8段階にわけられますが、どのように違うのか特徴を表で見ていきましょう。
焙煎深度 | 焙煎の8段階 | 色味 | 特徴 | 味 |
---|---|---|---|---|
浅煎り | ライトロースト | 黄色がかった小麦色 | もっとも浅い焙煎深度でうっすらと焦げ目がついている。生豆の色がほんのり残っている印象もある | 加熱しすぎないことから香りやコクは不十分ではあるが、苦味が抑えられ、コーヒー豆本来の味わいを感じられる |
シナモンロースト | シナモンのようなきつね色 | とても浅い炒り方のため、まだ生豆の青臭さが残り飲用には適さない | 果実を由来とした柑橘系の風味がある | |
中煎り | ミディアムロースト | 明るいブラウン | シナモンローストよりもやや深い焙煎深度 | アメリカンのような軽い味わいが多く、コーヒー豆によっては浅煎りのような酸味も感じられる |
ハイロースト | 茶褐色 | 深煎り手前の焙煎深度 | 家庭や喫茶店で飲まれているレギュラーコーヒーの多くがこの段階のもので、酸味と苦味のバランスが絶妙 | |
深煎り | シティロースト | 鮮やかなコーヒーブラウン | 標準的な焙煎深度 | こちらも家庭や喫茶店で飲まれることが多い段階のもの。エスプレッソでも使用されている味わい |
フルシティロースト | ダークブラウン | 炭焼珈琲の多くがこの段階のもので、コーヒー豆の表面に油が出てくる | 酸味よりも香ばしさや苦味が強い味わいで、アイスコーヒーやエスプレッソで使用されることが多い | |
極深煎り | フレンチロースト | ブラックに近いブラウン | フルシティローストの焙煎深度まで感じられた酸味がほとんどなくなる | 強い苦味と独特の香りがあり、ウインナーコーヒーやカフェオレといったアレンジコーヒーに向いている |
イタリアンロースト | もっともブラックに近い | もっとも深い焙煎深度 | 強い苦味と濃厚な味わいのため、カプチーノやエスプレッソ向き |
このように、焙煎深度には深くなるほど苦味が、浅くなるほど酸味が強くなる特徴があります。焙煎深度による変化が、コーヒーの味や色、香りに影響を与えるため、焙煎は重要な工程といえるでしょう。
自宅で手軽にできるコーヒー豆の焙煎
必要な道具
コーヒー豆の焙煎を自宅で行う際に、まずは必要な道具を準備しましょう。
【コーヒーの生豆】
100~150gほど。肉薄な種類や小粒なものが焙煎しやすいです。
【手綱】
焙煎しやすいよう形状は丸みのあるものがおすすめです。焼きムラが出やすいため、フライパンでの代用はおすすめしません。
【ガスコンロ】
もしくはハロゲンコンロで代用可能。IHコンロは不可です。
【軍手】
焙煎中の熱さから手を守ります。
【ザル】
コーヒーの生豆を洗う際に使います。
【ドライヤー】
うちわでも可。焙煎後の豆を急速に冷ますために使用します。
手網を使った焙煎方法
ここからは、実際に手網を使った簡単な焙煎方法を紹介します。自宅やアウトドアなどで焙煎したてのコーヒーを楽しみたい方は、ぜひ試してみてください。
1.生豆の洗浄
焙煎前に生豆を洗浄します。生豆を研ぐイメージで洗うと、生豆についたホコリや薄皮が効率よく取れ、雑味を減らせます。
2.生豆を手網に入れる
手網から豆が飛び落ちないように、フタの左右をクリップで留めるなどしましょう。慣れてきたら、焙煎スピードを短くできるアルミホイルをかぶせて使用するのもおすすめです。
3.火にかける
ガスコンロを中火にした状態で、火から手網を10~15㎝ほどのところで水平にキープ。手首を使って生豆をゆすり続けることで、均一に火を通していきます。3分ほどで生豆の水分が抜け、少しずつ薄茶色に変化します。
4.1爆ぜ(ハゼ)
さらに10分ほど炒り続けると、ポップコーンが弾けるように爆ぜる音がしてきます。1爆ぜが終わると中煎り(ミディアム・ハイロースト)の状態です。
5.2爆ぜ(ハゼ)
焙煎をはじめてから15分ほどで再びチリチリ爆ぜる音がします。豆が十分に膨らみ、煙が出はじめます。2爆ぜは中深煎り(シティロースト)の状態です。コーヒー特有の香ばしい香りがしはじめるころでしょう。好みの煎り加減になったら火から下ろします。
6.焙煎後は素早く冷ます
火から下ろしたコーヒー豆はザルにあげ、うちわやドライヤーの冷風で素早く冷ましていきます。粗熱を取り完全に冷ましたら完成です。タッパーや保存袋で保管しましょう。
焙煎したてのコーヒー豆にはガスが含まれているため、焙煎直後に淹れるとコーヒーとお湯が馴染みにくく、あっさりした味わいに。ガスを抜くため、好みによりますが2~5日ほど冷凍庫や野菜室で保存してから飲むといいでしょう。
本格派は焙煎された専門店のコーヒー豆を!
自分で焙煎する楽しみのほかに、本格派の方には専門店の焙煎されたコーヒー豆もおすすめです。専門店によっては常時、世界の産地から厳選した100種類以上のコーヒー豆を取り扱っているところもあります。
注文にあわせて、プロの目によって焙煎に使用する生豆の選定や焙煎方法を決めていきます。
専門店では、生豆に直接火をあてて炒る直火式焙煎や、熱風で加熱する熱風式焙煎、炭火など専用の焙煎機を使用。そのため専門店での焙煎は焼きムラがなく、ふっくらとした焼き上がりです。
プロの焙煎機を使用して焙煎されたコーヒー豆は、産地ごとのコーヒー豆のもつ特性がよく出るといった魅力もあります。さらに黒豆や虫食い豆、貝殻豆などを手作業で取り除くハンドピックなど、より丁寧な焙煎が可能なのが専門店です。
本格的な味わいをご自宅で!おすすめのコーヒー豆サブスク5選
ここからは本格的な味わいを自宅で楽しめるおすすめのコーヒー豆サブスクを紹介していきます。
銀座カフェーパウリスタ
明治44年創業の「銀座カフェーパウリスタ」は、芥川龍之介やジョン・レノンなど著名人が多く訪れた銀座の名店です。
こちらで販売されている「森のコーヒー」は、農薬・化学肥料不使用で、完全に熟したコーヒーチェリーから採取された完熟豆のみを使用しています。
芳醇な甘味と上品な酸味が特徴的なコーヒーです。銀座カフェーパウリスタでは森のコーヒーと月替わりコーヒーをセットにしたサブスクが販売されており、割引価格で購入できるなど7つの特典もついています。
TAILORED CAFÉ online store(テイラードカフェオンラインストア)
「TAILORED CAFÉ online store」では、無料のコーヒー診断を受けることで、自分の好みにあった3種類のコーヒーが届きます。
個性的なスペシャリティコーヒーを12種類用意しており、コーヒー初心者の方はもちろん、上級者の方も満足できるラインナップです。コーヒーは、好みにあわせて豆、粉、ドリップバッグから選べます。
青海珈琲
「青海珈琲」の「フレッシュコーヒー定期便」は毎月1回、焙煎したてのフレッシュなコーヒーをポストに届けてくれます。通常価格よりお得なのはもちろん、ネコポスのため受け取りが不要です。
焙煎アーモンド、青海エスプレッソ、オリジナルブレンド、アイスコーヒーの4種類の中から3点、好きな組み合わせを選べます。どれも高品質のコーヒー豆を使用しており、最良の味に仕上げられています。
ROKUMEI COFFEE CO.(ロクメイコーヒー)
焙煎技術を競う世界大会で全国優勝した焙煎士が率いるスペシャルティコーヒーの専門店です。
スペシャルティコーヒーは世界に5~7%ほどしか流通していない貴重な豆で、爽やかな明るい酸味や、飲んだあとに甘味がすっと消える特徴があります。
素材の魅力を最大限に引き出すために、焙煎にこだわり、おいしい新鮮なコーヒーを届けてくれます。
スターバックスレギュラーコーヒー
「スターバックスレギュラーコーヒー」はネスレが提供している定期お届け便のひとつです。
スターバックスの店舗と同じ厳選されたコーヒーを味わえるサービスのため、スターバックスが好きな方にもおすすめです。
粉と豆の2種類が用意されており、定期お届け便を利用すると、オリジナルグッズがもらえる特典つきです。
まとめ
専門店であれば、プロの目によるコーヒー豆の選定や焙煎を行ってくれるのはもちろん、おいしいコーヒーの淹れ方やコーヒー豆の情報を配信してくれるなど、魅力がいっぱいです。
販売の仕方も豆のままであったり、粉やドリップバッグにしてくれたりと、使用している器具や飲み方にあわせて対応してくれるところも専門店ならではですね。
ぜひコーヒー豆のサブスクを活用して、コーヒーライフを充実したものにしましょう。